ブログトップ

FIRST LIGHT 宇宙

firstlight.exblog.jp

Big eye COSMOS 森羅万象の世界

<   2015年 04月 ( 3 )   > この月の画像一覧

●長焦点でのシーイングによる分可能をまず検証。
日本に住んでいる以上シーイング(気流)による星像の肥大は避けられない問題です。
同時撮影で得た星雲を同じ大きさにならべ比較しました。双方10分露光の1枚画像で同時撮影だから気流の状態も全く同じです。画像処理でシャープネス処理はしていません。当日のシーイングは3/5で平均的な空でした。(透明度2/5、気温7.5度、微風あり)
d0247035_18504362.jpg
C-11の方は焦点距離が1900mmととんでもない長焦点になっています。VC200Lは1293mmでC-11は1.47倍も長いことになります。
口径の差はあれど、焦点距離が長くなるとシーイングで肥大化した像はそんなに大差が無いことがわかります。VC200Lはタワミが大きく星が楕円である事を差し引いても、この日の極限等級の微光星もだいたい同じ。シュミカセのRDは像が甘いから?いやそんな事は無いですね。
でもね、やっぱC-11は口径が大きい分若干良いとはいえ、ツイン撮影においては無駄に重く長い焦点距離で報われているとは言いがたい感じ?かな。

●次に写野。
d0247035_2331638.jpg
C-11+RDにAPS-Cサイズでの視野は狭い!ですね。ステライメージの周辺減光をみても台形で隅がストーンと落ちています。これは純正RDのケラレによるものです。C-11は冷却CCDのBJ42Lではカバーできるけど、大きいチップサイズは向かないと言うことですね。ルミコン社のジャイアントイージーガイダーくらい大きいRDならもう少し広い写野を確保できるかもです。
d0247035_233329.jpg
VC200l+RDの方は山型なんで自然な感じです。フラッド補正をすればAPS-Cサイズは行けそうです。
あと双方とも光軸が狂っていますね。調整せねば・・・。

●次にタワミによる星の流れについて。画像は下が地面です。
d0247035_237795.jpg
10分を6枚比較明合成なので60分でズレた画像です。天体の高度が上がるにしたがいC-11は赤道儀のプレートに対して垂直にタワミ、VC200Lは地面に向かって垂直にタワんでいます。C-11の方が焦点距離が長いにもかかわらずズレが少ない。
d0247035_2373385.jpg
この日の撮影対象はM13だったのでタワミは向ける天体により出方に違いがあると思います。
C-11は鏡筒バンド2個ひと組ネジ4本固定なんで強度があるけれど、VC200Lはキャシャなあり溝の一箇所止め!
駄目だこりゃ~!次はVC200L側も鏡筒バンドに変えるかなあ。

●PHD Guidingについて
d0247035_194437.jpg
PHD Guidingのパラメータは赤経方向の修正Aggressivenessをデフォルト100→60→40にして修正量を少なくし、Dec guide modeを Aito からSouthへ変更しました。理由は極軸ズレから南北どちらか一方にズレる為で安定した追尾ができたみたです。(Aitoでもバックラッシュの中で吸収されるので大丈夫そうですが、ギイギイと常にバックラッシュの遊びの中で動いている状態)

PHD guidingは奥が深いのでの最適なパラメータを探る必要がありそうです。RA,Dec四方にハンチングを起こしていたのでは余計に星像を肥大化させますし、シーイングや風の影響を緩和する数値や露光をデフォルトの1秒から1.5秒、2秒をかえてみるとか、ファインダーガイド鏡のように短い焦点距離のガイドスコープでも試してみたですね。

ガイド鏡は問題なく追尾しているようですが、問題は撮影鏡筒のタワミです。
思いつくのはガイド鏡を鏡筒の上に親子亀に載せ一緒にタワませ追尾するか、どちらかの筒にオフアキ付けた方が良いのかも?でも、双方の鏡筒のタワミの傾向が同じでないと意味がないし、しばらくサイドガイドスコープでやってみます。

●最後に。
d0247035_211229.jpg
という訳でまだ問題の多いツイン撮影ですが、折角なのでC-11とVC200Lで同時撮影した画像をコンポジットしました。10分x12枚計120分露光です。12枚も合成するとその分気流の影響に加え合成誤差が生じ星像も肥大するかもですが、やはり滑らかにはなりました。
本来露光が120分のところを半分の60分で撮影出来たというメリットは大きいです。

●同時撮影の今後の可能性は絶大!
もし、まったく同じ光学系を2台並べて撮るという事を考えた場合、たとえば、動きが早い彗星は効果絶大ですね。ただし、広角で撮る為には2本の鏡筒を被写体に平行に光軸を精密に合わせる必要は絶対条件ですけど。

[PR]
by bigeye-cosmos | 2015-04-23 23:29
1986年のハレー彗星回帰の年に購入した高橋製JP赤道儀であれから実に29年目を迎える今年2015年。遅きながらして当時からの夢だった遠くの小さな天体の超長焦点撮影に再挑戦してみました。その際テスト撮影に撮ったファーストライト画像が下の2つのM13球状星団です。これらは月明かりの残る中同時に撮影されています。
d0247035_1536021.jpg
↑ 撮影データ:ビクセンVC200L+RD F/6.46 fl/1293mm Canon Kiss x2 IR除去(クリアフィルター) +LPSP-1 ISO400 露光10分x6枚 計60分 2015年3月30日

d0247035_16433613.jpg

↑ 撮影データ:セレストロンC-11鏡筒+RD F/6.8 RD-カメラアダプターのバックフォーカスの関係でfl/1900mm PENTAX K-5ノーマル ISO400 露光10分x6枚 計60分 2015年3月30日
追尾データに関してはツイン同架なので同じです。データ: JP赤道儀+ノブオ電子ピクシス ガイド鏡BORG 76ED fl/500mm +QHY5L-Ⅱ PHD Guide

d0247035_16241481.jpg

赤道儀にはセレストロンC-11鏡筒(口径280mm)、もう一方にはビクセンのVC200L(口径200mm)のバイザック鏡筒のツイン鏡筒。これらを同じ被写体に平行に向けてツイン鏡筒によるLRGB撮影の下準備としてテストして見ました。
次回はK-5についているC-11側にはビットランの冷却CCDカメラBJ-42Lを装着してLのモノクロ画像撮影専用鏡筒にして、VC200Lバイザック側をデジカメのRGBカラー情報を同時に撮影できるようにするのが目的なんです。
この方式をカラーアシストと言う方法とかで同時撮影してLのモノクロとRGBカラーともに撮影枚数を稼ぎ画質クオリティー向上と限られた撮影時間を有効にしようというもの。

またガイドに関してはオフアキではなくサイドガイド。35mm換算で2000mmを超える撮影にはたしてサブに取付けたガイド鏡筒が(QHY5L-ⅡとPHD Guiding)地球の自転のにさからって精密に追尾できるのか?等云々でして・・・
今回テスト天体に球状星団を選んだ理由は画面の中心から周辺まで中間輝星から微光星までくまなく分布していてガイドミスや個々の望遠鏡のスケアリングや光軸などがズレていれば一目でわかるよいテストチャートとなるからなんです。

ちなみにこのヘラクレス座のM13は、1974年にプエルトリコのアレシボ天文台の大型電波望遠鏡を使って、M13に住んでいる知的生命体(宇宙人?)に向けて電波でメッセージが送信されたことで有名です。地球との距離は約22.000光年。アインシュタインの相対性理論がただしいのなら、宇宙人からの返事を受け取るのは44.000年先ということになりそう。

さて今回の肝心の撮影テストで何がわかったのか?それは・・・次にでも

[PR]
by bigeye-cosmos | 2015-04-13 22:43
皆既中の「ターコイズフリンジ」 うーん名前が素敵だ!
d0247035_19103261.jpg
当日の天気はかなり厳しいかったのですが、月食をなんとか雲越しに見ることができました。
今回はいまちょっと話題になってる「ターコイズフリンジ」というブルーの境界ベルト狙ってみました。
ターコイズとは天然石トルコ石の事でその色に似ている事から名づけられたものらしく地球のオゾン層が月に投影されている?とか、太陽系外の地球と似た星を探す手がかりとなる観測だとかなんか夢が広がりますね。
皆既月食は欠け初めから終わりまで2時間以上かかるのでつい飽きっぽくなってしまいがちですが、部分月食でも遠くに生命の住む星はあるのかなあ~なんて思いを馳せ観測できるという楽しみが増えました。やっぱ宇宙って全てに意味があり深く無駄は一切無いんだなと感じました。

↑ 撮影データ: 高橋JP赤道儀+ビクセンVC200L+RD Canon EOS 50Dノーマル ISO800 10秒露光 ステライメージ7 ROW現像 → Photoshop cs2 での処理 2015年04月04日 21:01(JST) 金沢市

d0247035_16301162.jpg

こちらは、前回の2014年10月08日の時のターコイズフリンジ画像。部分蝕の太陽光が当たっている部分と地球の陰との境界にターコイズフリンジがよく出ています。今回の部分蝕はくもりによる光りの拡散で画像処理でも救えませんでした。2014年10月08日 セレストロンC-5鏡筒+PENTAX K-3 露光違いを合成

d0247035_19132168.jpg

2015年4月4日は、こんな感じで撮影しました。 ほとんど曇りベースの天気で昨年より条件が悪かったです。一応観測できたのはむしろ幸運だったかもですね。

[PR]
by bigeye-cosmos | 2015-04-07 19:07