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[ 2011-07 -06 20:12 ]

むかし、そう20代の時、星が好きで夢中になっていた天体観測。そのなかである1冊の本とめぐりあったでした。本の名は、『FIRST LIGHT ビッグ・アイ・世界最大の天体望遠鏡の物語 サイエンスライターのRichard Preston』が書いたものの翻訳です。
直径5mの鏡を建造から完成そして天文学者の日常を克明に書いてあり、私は宇宙を相手にそのダイナミックなスケールに心を奪われのでした。
この本の影響を受け、当時の仕事を捨て天体望遠鏡の世界に転職しました。
今振返っても大胆なバンジージャンプだったことは間違いないです。

★27歳の時の私 ↑
その後、思わぬ夢が到来、上司が辞職し、なんと憧れの「ビッグ・アイ」(パロマ天文台・ヘール望遠鏡)に行く担当に抜擢されたのでした。本を手にしてから僅か2年のまさかの出来事です。
ついに願いがが叶い、あのアルバート・アインシュタインも建造に着手したあこがれの天文台へ本当に行けたました!!
もうこの時は、本物のビッグ・アイを前に物語を反芻し感無量でした。
ヤッパ本物を見なきゃダメですね。 現在、20代の若い人の完全失業率は10%を超えていると聞ききますが、決して夢をあきらめないでほしいなあ。

★ド超でかいパロマー天文台ドーム。偶然か古代ローマのパンテオン神殿 ともほぼ同じ大きさで直径は約45mです。
中は直径5mの反射望遠鏡が入っています。
「ビック・アイ」はロスとサンディエゴのあいだの小高い岡に建設されています。アナロク望遠鏡としては今も世界一。

↑★こちらは45cmシュミットカメラが入った「LITTLE EYE」の小型(小型でもでかい)ドーム。持っている袋の中には、売店で買った『FIRST LIGHT ビッグ・アイ・世界最大の天体望遠鏡の物語 / Richard Preston』の元本が入っている。このコーナー上部掲載の左の本がそれだ。感激!
後このドームの中で世界も仰天の大発見がなされました♪

20世紀最大の発見で木星に彗星が衝突するその彗星SL-9(シューメーカー・レビー彗星)をこのドームの望遠鏡で発見したのでした。発見者はその名の通り、シューメーカーご夫妻です。
